スペシャル企画~ギタリスト米持孝秋のSpin奮闘紀 第1回~

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第1回                                                                                                       

 なぜか最近ベスタクスからやたらと電話が掛かってくるようになった。若い人にしてみればベスタクスと言えばDJなのかも知れないが、我々旧人類にしてみればいなたいギター用のエフェクターのメーカーでしかないのだが。

電話の主は市川さんと言いかれこれ20年の付き合いになる店員さんで、昔ベスタのお店が世田谷の上馬にあった頃からの付き合いになる、世田谷と言えば自分の育った場所で、そんなところに楽器を作るメーカーがあったので、そういった思い入れも含め彼らとの付き合いは長くなっていった。
市川さんは私より少し年上でいつ会ってもおおらかに相談に乗ってくれる、頼りになる存在だったから彼の誘いを断るわけにはいかなかった。



(市川さん)
 最近のベスタクスの動向を見ているとDJのための楽器作りに精一杯で昔みたいにギタリスト達のためにきめの細かいエフェクター作りをしてはくれなくなっており、若干の不満はあったものの、これだけ世の中がDJ、DJと騒ぎ立てている実態をつかみたいという、ジャーナリスト魂が約束の地へと足を向けさせていた。

着いた場所で見つけたのはイメージしていたレコード・プレイヤーではなく、なんと自分がいつも使っているMac BookとCDプレイヤーみたいなディスク・プレイヤーだった。



(店頭にあったSpinとMac Book)


このディスク・プレーヤーはSpinと言うらしいが、まずはソフトをゲットすれば自分のMac BookでもDJが出来るというので、そのソフト(djay3)をインストールしてみた。




(djay3の画面)



自分のMacでは多少無理があったのだが、iTunesに入っている楽曲を駆使してDJのまねごとをやってみた。はっきり言って面白い。正直な第一印象はこれだった。
今まで音楽を一から作る立場にたち一生懸命音楽を作ってきたと言う自負が、人の作った音楽を加工すると言うDJと言う立場を嫌って来たのだったのだが、その気持ちが一気にうち解けた瞬間だった。なんか目から鱗というかコンタクト・レンズみたいな気持ちになっていった。
まあ人の音楽をいじることに抵抗があったのだから自分の音楽をつなぐのなら良いと思い、iTunesにエア・パヴィリオン(米持氏のバンド)のCDを取り込んでみた。これは面白いし、人の物ではないので罪悪感など皆無で気持ちよい。ここではテンポを合わせて別々の曲をどんどんつないでみる。自分の作品が新たな形でどんどん蘇っていく。作品を録音したときの思い出たちがヴィヴィッドに描かれていく。
しかしそれを初めてしばらくするとマウスとキーボードだけでは限界があることに気がついた。
 
ここで初めてあのディスク・プレイヤーが存在感を増してくるのであった。

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■米持孝秋プロフィール■

 
米持孝秋(よねもちたかあき)aka: Tak Yonemochi  1958年10月10日生まれ
レコード・プロデューサー、エンジニア、ギタリスト、音楽評論家
小学生時代は父親の仕事の都合で北は札幌、南は小倉までを転々とする。その後1969年に家族で渡米、ロスアンゼルスにて小中学校に通う。1970年秋、自分の小遣いを大切にためて入手した香港製のFMラジオでレッド・ツェッペリンを体験、その後の人生すべてをこれに賭けてみようと即断、今日に至る。
 
Air Pavirion Music

 
1981年 獨協大学外国語学部英語学科を卒業後、(株)新興楽譜出版社(現シンコー・ミュージック)に入社。国際部に配属、その後雑誌RIOの編集者として米、英、仏、独を転々とする日々。
1984年 秋、独立。エア・パヴィリオン・ミュージックを設立。
 
1986年 FM静岡(現K-Mix)においてTak’s Heavy Metal Lectureでラジオ・デビュー、以降数多くの番組に出演。(NHK-FM, bay-fm, FM Fuji, Nack5 etc.)
1989年 NHK BS “MUSIC BOX”のメイン・キャスター及びプロデューサーとして参加(これを皮切りに色々な音楽番組のキャスターを勤める、Space Shower TV, TBS Catch-Up etc.)。
同年7月 自らのバンド、エア・パヴィリオンとしてキング・レコードよりアルバム“カッティング・エア”(Nexus 292A39)でメジャー・デビュー。
1990年 セカンド・アルバム“海賊”(サントラ)(POOP 20309)をポリドールよりリリース3万枚を越えるセールス。
1993年 三つ編みでテレビに出ることを疑問に感じ始め(笑)、アメリカに渡りエア・パヴィリオンの活動を本格化させる。同年ロスアンゼルスにて現メンバーのオーディションを行い、ケリー・ハンセン、ジェイ・シェレン、トム・クルーシェ等を加入させ、元ドッケン、RATTのフォアン・クルーシェ、プロデュースのもとサード・アルバム“サラフ・コフ”を完成させる。
1994年 東芝EMIより“サラフ・コフ”(TOCP-8240)日本発売。同年アメリカのLA Music Award 94にて同アルバムが“プロデューサー・オブ・ザ・イヤー”を受賞。コネッチカットに拠点を置く大手マネージメント“Lewis Entertainment Inc”とアーティスト契約(他にイングヴェイ・マルムスティーン、アル・ディメオラ等が在籍、現在はアメリカCroucier Production Inc.に所属)。

1996年
世界初、インタラクティヴ・ロック・ギターCD-ROM ”GECRS”(ジェクレス)発売。
1998年 前作と同じメンバーでフォース・アルバム”The River/The Life”を制作。ゲストに故ロビン・クロスビー(元RATT)を迎えてDVD用の撮影も行われた。
2000年 “ The River/ The Life” (ATR CD 0003)イタリアのAtrheia / Edelを通じてヨーロッパ全土で発売。各国、各種メディアに取り上げられる。
2001年 ドン・ドッケン、フィル・ルイス(LA Guns)らを迎えてアニメーションのサントラを制作。

2002年
自らの活動に加え、音楽サイト及び新人のプロデュースも手がける。

2003年
フォース・アルバム“リヴァー・ザ・ライフ”(JCCD-4002) Addiction Recordsより日本発売。
2007年 ドイツとアメリカで録音された初のソロ・アルバムを制作中。ドン・ドッケン、ヨラン・エドマン参加
 
2008年 初のインタビュー集を制作とりあげたアーティストはストーンズ、ZEP、パープル、イエスをはじめとする50アーティスト。本の前文をトッド・ラングレン氏が担当する。

 

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